鵜戸御陵墓参考地 鵜戸山 連日の峯 吾平山上陵(あひらのやまのうえのみささぎ)
宮崎県日南市に鎮座、
鵜戸神宮の主祭神は「日向三代」の「彦波瀲武草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)」です。その彦波瀲武草葺不合尊の御陵墓が、鵜戸神宮そばにある吾平山山頂にあり、ご陵墓参考地として宮内庁により管理されております。
今回は、この「鵜戸御陵墓参考地」を紹介します。
「
日本書紀」より
彦波瀲武草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)、其の姨(をば)玉依姫を以て妃(みめ)としたまふ。
彦五瀬命(ひこいつせのみこと)を生しませり。次に稲飯命(いなひのみこと)。次に三毛入野命(みけいりののみこと)。次に神日本磐余彦尊(かむやまといはれびこのみこと)。凡(すべ)て四の男(ひこみこ)を生(な)す。
久しくましまして彦波瀲武草葺不合尊(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)、西洲の宮に崩りましぬ。因(よ)りて
日向(ひむか)の吾平山上陵(あひらのやまのうえのみささぎ)に葬(はぶ)りまつる / 「日本書紀」より
日本書紀には、尊が崩御されると、日向(ひむか)吾平山上陵に葬られました。と、記載されております。
また、10世紀に書かれた「
延喜式」にも、それは「
日向国に在って、陵戸(陵を世襲で守る人)はない」と記載があるようです。
鵜戸山の連日の峯の最頂上にある、吾平山上陵へは、鵜戸神宮の楼門を経て、参道左手にある、稲荷神社横の、石段を上り向かいます。
頂に御陵があります。鵜戸神宮の御祭神 彦波瀲武草葺不合尊の御陵と伝え、宮内庁の御陵墓参考地に指定されています。
毎年二月二日には、宮内庁より御陵墓守部をお迎えして「吾平山上御陵祭」が行われているとの事です。
宮崎県内では、この他に
延岡市北川町の可愛山陵、西都市西都原の
男狭穂塚、女狭穂塚が御陵墓参考地となっております。
〔 鵜戸神宮楼門 〕
鵜戸山 連日の峯 吾平山上陵への登り口は、この楼門を経た先の左手にある稲荷神社の横にあります。
楼門の干支の絵馬の下には、日南海岸国定公園60周年を祝う幕が掲げられておりました。
〔 鵜戸山 連日の峯吾平山上陵への道 〕連日の峯は標高120m程の山、距離375m、傾斜もあり結構辛い登り道です。苔の生えた石段の坂道が続きまうので、靴は滑りにくいものをお奨めします。坂の後半はこの石段の間隔が飛び石状に広まり歩き辛いです。雨の降った後など、すべりやすくなります。十分注意してください。運動不足の私は何度も息切れ休憩、休み休み向かいました(^^;)
〔 鵜戸御陵墓参考地 鵜戸山 連日の峯 吾平山上陵(あひらのやまのうえのみささぎ) 〕
〔 鵜戸御陵墓参考地 鵜戸山 連日の峯 吾平山上陵(あひらのやまのうえのみささぎ) 〕
〔 鵜戸御陵墓参考地 鵜戸山 連日の峯 吾平山上陵(あひらのやまのうえのみささぎ) 〕
こういったシーンでは、コントラスト効きすぎない曇りの日が良かったのですが、この日は晴天でした。
御陵墓の裏手より、下ったところに「ヘゴ自生地」(国の天然記念物)があるらしく、案内板や標識など見かけたのですが、道らしきもが見当たらず、断念しました。
鵜戸さん周辺では、波切(なぎり)神社など、他にも見ておきたいところ、いろいろあります。
八丁坂、
霊石お乳岩(おちち岩)、
霊石亀石と運玉(うんだま)、
波切神社〜御陵墓伝説地吾平山上陵、
鵜戸山の磨崖仏、
鵜戸山一本杉・・等々 次回、ゆっくり訪ねてみてはいかがでしょう。
〔 鵜戸神宮周辺概略地図 〕
今回の記事に関するアクセス等の情報
基本的なアクセスは、当サイト内、
鵜戸神宮ページを参照願います。
下記の地図は、御陵墓周辺です、今回は国土地理院地図リンクを掲載しました。
(地図拡大するとポイントがずれます、ご留意を)
地図:
国土地理院地図
余談ですが・・・
最近は、Terapadというテキストエディターで、一連のサイトを作成しているのですが、このテキストエディタは内部処理に S-JIS を使用しているためか、Unicodeをうまく処理できず、彦波瀲武草葺不合尊 の の字が??になってしまいます。
御陵墓の話題ということで、当て字にしたくなかったので、今回はNOTEPADで書きました・・。
NOTEPADってWindowsの最初の頃からあるのに、殆ど進化してませんよね。
多くは望まない、せめて「戻る回数」とか、改良して欲しいなー。
宮崎の神話巡りにも!!
オススメ本の紹介 「鵜戸さん その信仰と伝承 本部雅裕著」
単行本: 223ページ
鵜戸の地の自然と生活 鵜戸神宮の歴史と信仰(鵜戸神宮ガイドブックとしても)
鵜戸さん その信仰と伝承 本部雅裕著
¥1,728円(通常配送無料 )
※価格等の情報は記載時点のものです。最新情報はリンク先で
平成24年12月、地元宮崎の出版社「鉱脈社」より発刊
鵜戸の地の自然と生活 鵜戸神宮の歴史と信仰
この本は、鵜戸神宮宮司の本部雅裕氏が、昭和17年に鵜戸神宮五代宮司永友宗晴大人が刊行された「鵜戸の宮居」を底本とし、戦後以降、現在の鵜戸さんについてなど、分かりやすくまとめ、鵜戸神宮公式ハンドブックの意味も加味したものです。
こういった本は、神社・歴史・神話などにあまり馴染みの無い一般の方には、とかく難しい話が多いのですが、鵜戸神宮を知る上で、気軽に読める内容で、歴史、スポット紹介など、まさしく鵜戸神宮の公式ガイド本的内容で、お奨めです。
鵜戸山 連日の峯 吾平山上陵|御陵墓参考地 (宮崎県日南市)
当サイト内関連ページ:
鵜戸神宮|
不動窟 波切神社〜御陵墓伝説地吾平山上陵|
宮崎の神社|
日南海岸
記紀編さん1300年を記念、「神話のふるさとみやざき」の魅力をお伝えしたく公開しているページです。
このページが、宮崎の再発見、そして宮崎観光、宮崎旅行のきっかけになれば幸いです。
サイト内検索(Googleカスタム検索を利用した、当サイト内ページの検索です。)
リンクフリー twitter facebook Blog等からリンクはご自由にどうぞ。連絡不要です。
ページ内容に関してのご意見、ご指摘、作者への連絡等は、
メールで。
写真の無断転載を禁じます。