狭野神社 苗代田祭り(ベブがハホ)
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宮崎県無形民俗文化財(平成11年9月27日指定)
苗代田祭り(ベブがハホ)は 宮崎県 高原町の狭野神社(さのじんじゃ)に伝わる全国的にもきわめて珍しい農耕神事です。
ベブは「牛」、ハホは「主婦・妊婦」のことで、この両者を中心に代かき、種まきなどの農耕を模した所作が面白おかしく狭野神社の社殿前で演じられます。
南九州では、以下の同様の行事が離島を除いて広く分布しているようです。
鹿児島県側では、
串木野市深田の「ガウンガウン祭」
川内市高江の「タロタロ祭」
鹿屋市高隈の「カギヒキ祭」等
宮崎県側では、
えびの市菅原神社の「打植祭」
都城市春日神社の「べブどん」等
いずれの行事にも、神社の境内や社殿・広場を田に見立て、作り物の牛を使って田ならし・種蒔き等の模擬田作りをユーモラスに演じるという共通点がある。
いわゆる、春に行われる予祝祈願の田遊び神事の一種である。
ベプがハホ(狭野神社) 交通アクセス・地図等の情報
鎮座地:〒889-4414 宮崎県西諸県郡高原町大字蒲牟田120
地図:
GoogleMap
高原ICより約4km、JR高原駅よりタクシーで約5分
緯度経度:31度54分18.27秒 130度58分23.39秒(日本測地系)
狭野神社 苗代田祭り(ベブがハホ)の写真
[画像はクリックすると新しいウインドウで拡大します。]
(背景に移りこんだ方は後加工でボカシを入れておりますので写真としては不自然な部分があります事をご了承願います。)
当日は午前10時より狭野神社拝殿にて神事が行われ、その後、祭りは11時頃より拝殿横の田を見立てた所で約一時間、正午頃まで行われます。
祭りのはじめと終わりは神官による厳粛な儀式がとりおこなわれますが、地区住民が代掻きから種蒔きまでの一連の農作業をユーモラスに演じます。
拝殿横のしめ縄で囲った一角を神田に見立て祭りは行われます。
近くにいるとクワに見立てた榊の棒で足などを引っ掛けられます。
西諸弁での掛け合いが行われえます。多くは即興との事。
最近の時事ネタなども加わり、この年は(親方(写真右上の方)曰く「風邪薬を飲みすぎて遅れてしまった。ろれつも回らん・・(実際は西諸弁です。)」など某N元大臣の失態のお話や定額給付金などのお話も・・) 見る側も笑いに包まれます。
苗代田祭り(ベブがハホ)は
約500年の歴史があるといわれております。
この祭がいつから行われたのかというのを明確に示す史料は今のところ見つかっていない。
「三国名勝図会」の狭野権現社の項では、例祭として、二月初酉目・九月
廿九日・十一月中酉日、とある。
又、岩元家文書「神社由緒之事」には、
『一 木牛 右二月初酉御祭之節入用二而御座候処享保年中嶽大燃之節
焼失付社人増田早左衛門致彫刻候由』
とあり、
これによると、「木牛は二月初酉の祭で使用していたが、享保年間の霧島山の噴火により焼失したため、社人の増田早左衛門が作成し
た」とある事から、二月初酉の例祭が苗代田祭に該当し、「享保年中嶽大燃之節」は享保元年年末から二年正月までの新燃岳大噴火と思われる事から、新燃噴火以前には既に祭が行われていた事がわかる。
ベブ(牛)の入場 代掻きを行います。
現在、苗代田祭で使用している木牛は昭和10年代に作成されたものとの事
代掻きを終え「ベブ」退場後、頭に種籾を入れた折敷を乗せた身重の「ハホ」が入場します。
女面・女性用の装束を付けたハホと神官が向かい合って神歌を唱えます。
神官がハホの折敷を受け取り、中の種籾を蒔きます。
太鼓と笛の音で一同が両手を挙げて 緩やかに踊りながら。場内を廻って退場します。
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