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スカイネットアジア航空(SNA)に国交省改善勧告

Date: 2008-05-27
更新:2008-06-03

宮崎に拠点(本社)を置くスカイネットアジア航空(SNA)

スカイネットアジア航空(SNA)は'97年7月3日パンアジア航空株式会社として福岡市で設立、その後'99年8月 スカイネットアジア航空株式会社へと商号変更 '00年9月には本社を宮崎市に移転、まずは'02年8月1日  羽田−宮崎線が就航、翌'03年8月には熊本-羽田線が就航した。

スカイネットアジア航空(SNA) 宮崎市上空にて 拡大写真あり県民の翼としてスタートしたスカイネットアジア航空も当初より赤字が続き、資金繰りがうまく行かず宮崎県民の税金も投入された経緯もある、それでも改善に至らずついに'04年6月25日には産業再生機構に支援を申請、同日支援が決定。
その後、長崎-羽田線 鹿児島-羽田線等路線を拡大したりしてようやく2007年3月に産業再生機構の支援援が終了し、自主再建に移行した。
ここへ来てようやく営業利益も出るようになっていた。(08年3月決算は最終黒字を計上する見込み。)

(2008年5月現在、羽田間を宮崎7往復、熊本4往復、長崎4往復、鹿児島3往復で運航)

ここへ来て、文字通りなんとか離陸した感もあったスカイネットアジア航空(SNA)でしたが・・その裏では利益第一・安全をなおざりにしたとしか思えないような社内体質(風土)であることが先日発覚しました。







2008年5月13日

SNA幹部が主導して隠ぺい、機長2人の病歴隠し。

スカイネットアジア航空は、パイロットら航空乗務員に義務付けられている航空身体検査の際、外国人機長2人について喉頭がんの病歴や脳波異常などの病歴を隠すよう指示して検査証明書を取得させていたことがわかり、事態を重く見た国交省は「法令遵守と安全意識が著しく欠如している」などとして同日、業務改善勧告を行った。

スカイネットアジア航空(SNA)web プレスリリースより
運航乗務員の航空身体検査証明申請における既往症の申告漏れ、
ならびに社内の業務要領に定めた指定航空身体検査医(指定医)以外での航空身体検査受検について(お詫び) →(PDFファイル

藤原民雄社長は5月13日、国土交通省で会見「当時は東京―長崎線開設のためパイロット不足で、運航本部副本部長(5月2日付で降格)の指示で行われた。大変申し訳ない」と謝罪した。

2008年5月24日

SNA 病歴隠し新たに3人

さらに別の外国人機長と日本人副操縦士二人が検査時に病歴(腹部ヘルニアの手術歴、目の治療等)を隠すなどしていたことがSNAの社内調査であきらかになった。

スカイネットアジア航空(SNA)web プレスリリースより
「業務改善勧告」を受けての改善措置について →(PDFファイル

今回の件でスカイネットアジア航空(SNA)が社内調査・協議の上、出した要因分析では下記のような事項が記載されていいる。
  • 過去、不具合が発生する度、安全を優先するという意識の徹底に努めてきたが、この取組みがややもすれば、当該本部や当該職場のみに任せきりとなり、会社として安全優先の意識が職場(職員)の隅々まで浸透させることが不足していた
  • 上記のことから会社全体の風土として安全より経営効率を優先させるといった誤った価値観が払拭されていなかった。
  • 報告、連絡、相談といった業務の基本が部門内、部門間において組織的に確立されていなかった。
  • 業務手順が文書として明確に設定されておらず、また設定されていてもその管理が適切に行われず放置されていた。
  • 業務を遂行する上で疑問に思ったことや上司の誤った判断に対し物を言いにくい職場環境があった。
  • 諸問題を解決する上で、ややもすると責任追及に終わりかねない企業風土があった。
こういったある意味企業のベーシックな部分が人の命を預かる航空会社から、しかも地元企業から今頃になってこういう要因が出て来るのは非常に恐ろしいことであり、また残念でならない。

航空事故発生とかではなく告発?により事前にわかり、社内で改善に向け動ける事が出来たことはせめてもの幸いと思います。

航空事故と言えば・・日航機が羽田沖の墜落した“逆噴射事件”(死亡者24人、重軽傷者149人を出す惨事)を思い出します。この時の機長はその後、妄想型精神分裂症と診断されている。

先に書いたように県も支援、県民の翼として期待していた航空会社だけに、県民は裏切られた思いで残念でなりません。




サイト内リンク→ 当方でSNA就航当時より書いているスカイネットアジア航空に関する記事

NHKニュースでは
スカイネットアジア航空の藤原民雄社長は、23日午前、国土交通省を訪れて「二度とこのようなことを起こさないよう会社をあげて取り組みます」と謝罪しました。
これについて、冬柴国土交通大臣は、この日の会見で「たいへん重要な事案で、詳細がはっきりした段階で厳正な処分を行いたい」と述べ、来週にも会社の本社などに立ち入り検査を行い実態解明を進める方針を示しました。」と放送されておりました。

宮崎日日新聞によると、スカイネットアジア航空(SNA)のパイロットは現在、機長・副操縦士合わせて68人、機長33人のうち24人が外国人とのこと。 

スカイネットアジア航空は新中期事業計画(08年4月〜11年3月)で、現在の4路線の加え2009年2月には沖縄と長崎、沖縄と鹿児島を結ぶ路線にも参入を予定しているそうです。 

最後にスカイネットアジア航空(SNA)の安全理念(SNAのサイトより引用)

・安全は経営方針の最重要課題であり航空輸送の原点である
・安全の確保には相互信頼と良好なコミュニケーションが必要である
・社員は安全に対する責任を自覚し絶えず努力しなければならない

いち早い安全面の改善、そして安定した運行をお願いしたいものです。
2008年6月3日追記

スカイネットアジア航空(SNA)の病歴隠し身体検査、さらに5操縦士

スカイネットアジア航空(SNA)が自社の操縦士に対し、国の身体検査で病歴を隠すよう指示していた問題で、国土交通省は2日、新たに5人が治療歴や病歴を申告していなかったことを明らかにした。
これでスカイネットアジア航空(SNA)操縦士の病歴未申告は計10人になった。
機長・副操縦士合わせて全68人のうちの10人です。

慢性パイロット不足はスカイマークエアラインでも

スカイマークエアライン 福岡空港にて撮影 スカイネットアジア航空(SNA)ではありませんが、「スカイマークエアライン」はパイロット不足の為、6月の運航計画の約1割に当たる168便を運休する異例の事態となったようです。

スカイネットアジア航空(SNA)操縦士の病歴未申告は元はといえばパイロット不足が一要因、慢性的なパイロット不足はここへきて新規参入の航空会社で表面化してきているようです。

あまりこういう話題は触れない方が良いのかなとも思いましたが、
県民の翼」としての期待をこめて、あえて書き公開しました。
以降のSNA話題はスカイネットアジア航空話題Part2にて。

[2009/1/31追記]

国土交通省 病歴隠した スカイネット機長ら2人を航空業務停止処分に

国土交通省は2009年1月30日、機長1名、副操縦士1名を航空業務停止20日間の処分とした。
会社の指示で病歴などを隠した乗員計9人に対しても、文書による警告や注意を行った。(読売新聞より一部引用)

西日本新聞には 病歴隠しは新たに発覚したようで、“新たに同社の日本人機長一人が手術歴を隠し検査証明を不正取得していたことが30日、分かった。この機長は、昨年5月に不正が明らかになった後の社内調査でも事実を申告せず、同年8月の身体検査で発覚。同社は、不正の事実を5カ月間公表していなかった。”とありました。

[2011/5/12追記]
スカイネットアジア航空(SNA) は ソラシドエア(SolaSeedAir)ブランドに

スカイネットアジア航空(SNA)に国交省改善勧告





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