■ お奨めの本　宮崎の神話伝承　その舞台55ガイド

Date: 2007-10-18　

宮崎の神話伝承　その舞台55ガイド　（甲斐亮典著　鉱脈社　1470円）　
2007.3初版発行
ISBNコード 978-4-86061-216-0 （4-86061-216-7）２１７ｐ[B6 判]

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宮崎の神話伝承―その舞台55ガイド (みやざき文庫 44)

宮崎県内各地の神寺に伝わる伝承にあらためて光りをあて、日向神話を中心にその流れを追って詳しく紹介されている私もお薦めする本です。本の内容は書けませんので項目のみ紹介します。　

高天原の神々たちと国づくり

イザナギのみそぎ祓えと日向神話の幕開け　みそぎ池と江田神社（宮崎市）
アマ（海人・海部）説話と海神神社　住吉神社（宮崎市）
海の安全祈願と御船講　小戸神社（宮崎市）
一ツ葉の松伝承と稲荷神　一葉神社（宮崎市）
イザナギ・イザナミ伝承と水神様　水沼神社（新富町）
祝詞とお祓いの神様　速川神社（西都市）
アマテラスとスサノオの誓約　天の真名井（高千穂町）
天岩屋ごもりと天の安川原　天岩戸神社（高千穂町）
スサノオとオオクニヌシ　出雲神話
オオナムチと野々崎丹後　仲瀬神社　安之神社（日向市）

天孫降臨と日向三代の神々

ニニギノミコト降臨と高千穂　二つの高千穂（高千穂町・高原町）
皇祖神と十社大明神　高千穂神社（高千穂町）
天孫降臨聖地二上山と社殿彫刻　三ヶ所神社（五ヶ瀬町）
ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメ　コノハナ・二つの伝承地（宮崎市・西都市）
コノハナとイワナガ　銀鏡神社（西都市）
海幸彦と山幸彦　青島神社（宮崎市）
青島の裸参りと隼人伝承　潮嶽神社（北郷町）
山幸と穂くしの宮伝承　串間神社（串間市）
ヒコホホデミ誕生伝承　王楽寺（宮崎市）・万福寺（国富町）
異郷との交流と浦島伝承　野島神社（宮崎市）
トヨタマとウガヤフキアエズ・亀石伝承　鵜戸神宮（日南市）
ワカミケヌとアヒラツヒメ　駒宮神社と吾平津神社（日南市）

大和と日向の交流のなかで

日向三代から建国への英雄の時代へ　神武東征伝承
神武天皇御船出伝承　美々津と立磐神社（日向市）
日向一ノ宮と尾鈴山の神武伝承　都農神社と矢研の滝（都農町）
タギシミミとカムヌナカハミミ　皇位継承の争い
カムヤイミミとタケイワタツノミコト伝承　宮崎神宮（宮崎市）と阿蘇神社
ミケイリヌノミコトと鬼八伝承　高千穂地方の神武伝承
トヨタマヒメと祖母嶽大明神　祖母山と祖母嶽神社（高千穂町）
髪長大田根と御刀媛・大和朝廷統一期の英雄と日向　二つの高屋宮　（西都市・宮崎市）
小林および九州地名伝承　ひな守と諸県君泉媛（小林市）
行縢山とヤマトタケル伝承　行縢神社（延岡市）
ヤマトタケルと性空上人伝承　白鳥神社（えびの市）と霧島東神社（高原町）
霧島山の噴火と記紀神話　狭野神社と霧島六所権現（高原町）
ヤマトタケルと剱柄古墳伝承　本庄稲荷（国富町）
諸県君と髪長媛の誕生地と墓はどこ？　早水神社他（国富・高城・都城）
大草香皇子と眉輪王と雄略天皇　髪長媛の子孫と押木の玉かずら事件

奈良・平安から中近世の日向伝承

国分寺再興への気概を示す五智如来　日向国分寺・木喰五智館（西都市）
百済王伝承と師走祭り　神門神社（美郷町）・比木神社（木城町）
巨大クスノキと大師堂伝承　瓜生野八幡社と垂水公園（宮崎市）
伝教大師の開祖伝承と大師堂伝承　法華嶽薬師寺（国富町）
宇佐八幡宮と土持氏　大塚神社（宮崎市）
鬼付女山と為朝伝承　富田八幡神社（新富町）
平景清の日向配流と目の神様　景清廟と生目神社（宮崎市）
椎葉山・平家落人伝承　十根川神社・厳島神社（椎葉村）
伊東家の内紛と八幡社　加護神社（宮崎市）
宗摂（そうせつ）伝承と大人歌舞伎　大人神社と宮水神社（日之影町）
萬寿姫伝承と飫肥藩内紛　榎原神社（南郷町）
都万神社勧請と降姫伝承　恒久神社（宮崎市）

日向今昔物語

一ツ葉浜の観音伝承　正光寺（宮崎市）
夜這い地蔵伝承　近江堂（延岡市）
大蜘蛛伝承と赤江の黒松　八手神社（宮崎市）
焼畑と蛇神伝承　逆巻大明神（日之影町）他
椀貸し淵伝承　うげの水神（五ヶ瀬町）他

甲斐亮典さんは、地元テレビ局の神話の舞台を紹介する番組などにも時々出てらっしゃいましたので、ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんね。。