銀鏡神楽(しろみ神楽)
国指定重要無形民俗文化財(指定名:米良の神楽)
銀鏡神楽(米良の神楽)地割 平成31年撮影 4Kサイズに拡大
銀鏡神楽(米良の神楽)六社稲荷大明神 平成31年撮影 4Kサイズに拡大
情報 国指定「米良の神楽」へ 国の文化審議会は、令和5年1月20日 米良神楽(銀鏡神楽)の指定内容を変更し、
尾八重神楽、
中之又神楽、西米良神楽(
越之尾神楽・
村所神楽・
小川神楽)の3神楽を追加する形で「
米良の神楽」の総称とするよう文部科学相に答申、3月22日 国指定重要無形民俗文化財「米良の神楽」となりました。
銀鏡神楽以外の神楽(米良山の神楽)は、「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」から「重要無形民俗文化財」へ格上げされる事になりました。
令和5年(2023年)の夜神楽
平成5年(2023年)12月14日(木)
祭典式 19:00
夜神楽 14日20:00 - 15日 本殿祭11:00 - ししとぎり13:00 -
昭和52年(1977年)、銀鏡神楽は、著名な「高千穂の夜神楽」等より先に、宮崎県内の神楽で初めて国の重要無形民俗文化財(登録名は「米良神楽」)に指定されました。
「高千穂の夜神楽」や「椎葉神楽」は集落全体の神楽を総しての指定ですが、「銀鏡神楽」は単独の神楽での指定でした。
※その後、令和5年、上記した如く「米良の神楽」となりました。
銀鏡神楽は
銀鏡神社の大祭(12月12日 - 16日)に三十三番の夜神楽が奉納されます。
➡ 平成30年度 銀鏡(しろみ)神楽(ブログに2ページ掲載)
銀鏡神社大祭
日程:12月12日 - 16日
※曜日に関係なく毎年同様です。
夜神楽奉納は、12月14日の午後8時からです。
例年、平日でも見学者が多い神楽ですので、明るい内に現地入りして「神迎え」からご覧になることをおすすめします。
大祭日程
- 12月12日 11時頃 門〆(かどしめ)
- 12月13日 17時頃(早めに始まる時有り) 星の祭り(式一番「星の舞」奉納)
- 12月14日 19時頃 前夜祭 祭典式 式二番 - 式三十一番神楽奉納 午後8時 - 翌朝8時頃
- 12月15日 11時頃 本殿祭 13時頃 「ししとぎり」
- 12月16日 9時頃 猪場祭 10時頃 六社稲荷稲荷祭
神楽は 一番、星の舞 - 三十三番 神送りまで。
14日の午後、神職と祝子は白衣に黒紋付を着て、担当している社に集まります。これを「神迎え」(面様迎え)と言いいます。
宿神三宝荒神(宿神社/征矢抜)、手力男命(手力男神社/古穴手)、六社稲荷(六社稲荷神社/中島)、七社稲荷(七社稲荷神社/田之元)、若男大神(鹿倉社/杖立)の五つの面は各集落を出て、 銀鏡神社へと練り込みます。
この「神迎え」は、銀鏡神楽の見所のひとつでもあります。
その後、午後7時より式典・祭事が行われた後、午後8時より、神楽が夜通し奉納されます。
銀鏡では神楽面そのものが神様として考えられており、神楽番付の前半ではこの神々が次々に降臨します。(降居(おりい)と称します。)
第五番、鵜戸神楽、第六番、鵜戸鬼神は
鵜戸神宮に関するものです。
記録によれば、銀鏡神楽は、鵜戸神宮(当時:鵜戸山道場)の別当を務めた浜砂淡路守重賢が鵜戸で習得した神楽を銀鏡に帰郷して伝えたとされているとのこと。
これらの神々が次々に舞い降りる神楽の前半の降居(おりい)は、神主や宮司によって舞われる厳粛なものです。
その他の番付は
式32番のししとぎり等、総じて狩猟や、焼畑農業を中心とした山の暮らしを色濃く伝え表現するものが中心となります。
継承する家が限られることなどから「門外不出」とも言われてきた銀鏡神楽ですが、近年、過疎化で後継者不足に直面、外へ魅力を発信する機運が高まってきており、東京や大阪での公演も行われております。
[銀鏡神楽関連 ニュース記事など情報]
- 令和元年10月10日(木)国立能楽堂 能舞台 (東京都)で公演。
銀鏡(しろみ)神社
鎮座地:西都市大字銀鏡518番地
神社の詳細
➡ 銀鏡神社
アクセス・地図リンク等
銀鏡(しろみ)は、宮崎県西都市の西部、旧東米良村です。西都市中心部より一ツ瀬川に沿って219号線を西米良方面へ向かい、米良大橋を渡り右折、銀鏡川沿いにさらに山深く入ったところにある地区です。
近年、周辺道路は整備されてきており、普通車でしたら、すれ違い出来ないところも殆どありません。
【 追記 】国道219号から銀鏡地区へ向う道路(県道西都南郷線)は2024年3月27日から崖崩れにより通行止、2024年8月末までに解除予定との事です。
地図:
GoogleMap Mapfan Mapion (501 015 621)
国土地理院サイト地図リンク
緯度経度:N=32.15.22.3/E=131.15.21.4(日本測地系)
詳しいTXT道案内
駐車場:当日は徒歩5分程度のところにある、銀鏡中学校の校庭が臨時駐車場として解放されます。
銀鏡神楽拡大画像(一部)
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外神屋のシメ下の祭壇|
四番 地割(ジワリ)|
六番 鵜戸鬼神(ウドキジン)|
八番 西之宮大明神|
十番 宿神三宝荒神|
十三番 六社稲荷|
十四番 七社稲荷|
十五番 神崇(カンシイ)|
十六番 荘厳 (ショウグン)|
以下のページに、その後撮影した、さらに大きな詳細画像があります。
→ 銀鏡神楽詳細
銀鏡神楽三十三番
一 番、星の舞 (画像ありません)
このページでは 二番 - 十七番までの画像を紹介します。
下記画像はクリックすると480pixサイズ等のサイズに別ウインドウで拡大します。
シメ前での祭礼
二 番、清山(キヨヤマ) / 三 番、花の舞
四 番、地割(ジワリ)
五 番、鵜戸神楽(ウドカグラ)六 番、鵜戸鬼神(ウドキジン)
七 番、弊指(ヘイザシ)
八 番、西之宮大明神(ニシノミヤダイミョウジン)
九 番、住吉
十 番、宿神三宝荒神(シュクシンサンポウコウジン)
十一番、若男大明神(ワカオトコオオカミ)
十二番、初三舞(ハサンマイ)
十三番、六社稲荷大明神
十四番、七社稲荷大明神
十五番、神崇(カンシイ)
十六番、荘厳(ショウグン)
十七番、柴荒神(シバコウジン)
この後の神楽番付
十八番、一人剣(ヒトリツルギ)
十九番、神和(カンナギ)
二十番、綱荒神(ツナコウジン)
二一番、綱神楽(ツナカグラ)
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二二番、伊勢神楽(イセカグラ)
「伊勢神楽(イセカグラ)」岩戸(伊勢縁起)を説く舞。神主舞。(拡大画像は4Kサイズ)
伊勢神楽(イセカグラ)平成31年撮影 4Kサイズに拡大
二三番、手力男命(タチカラオノミコト)
二四番、戸破明神(トガクシ)
二五番、白蓋鬼神(ビャッカイキジン)
二六番、オキエ
二七番、室の神
二八番、七鬼神(シチキジン)
二九番、獅子舞(シシマイ)
三十番、衣笠鬼神(ミカサキジン)
三一番、鎮守(クリオロシ)
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本殿祭
※写真は旧拝殿です。現在は新しく造営されています。
➡ 銀鏡神社
三二番、ししとぎり
2番 - 33番まで別ページに写真を掲載しましたので、こちらを覧ください。→米良の神楽(銀鏡神楽)
銀鏡神楽について参考になるお奨めサイト,ページ
■
銀鏡神楽 文:鈴木 正崇 写真&ビデオ:野村 伸一 (詳しく書かれたサイト、お奨めです。)
■
宮崎県のWebサイト 銀鏡神楽宮崎県季刊誌「Jaja」
- 石長姫を祀る銀鏡神社 - (日向神話より)
迩迩芸命(ニニギノミコト)は「筑紫の日向の高千穂のくじふる峰」に降臨します。
天照大御神(アマテラスオオミカミ)の命令で
孫の迩迩芸命(ニニギノミコト)を地上の国へとつわす。
天孫降臨です。
この「高千穂」は宮崎県北部に位置する
高千穂なのか、
高千穂峰のある霧島山なのか・・どちらかはわりません。
迩迩芸命はその後、
大山津見神(オオヤマツミノカミ)の娘、
木花佐久夜姫(コノハナサクヤヒメ)という美しい妻をめとることになります。この求婚の際、大山津見神は木花佐久夜姫と共に、姉の
石長姫(イワナガヒメ)も一緒に結婚させるつもりでした。
子孫たちが、木の花の咲くように栄え(木花佐久夜姫)、岩のように永く続く(石長姫)ことを願っての大山津見神の親心だったようですが、あいにく石長姫はご面相がよくなく、迩迩芸命は一日で石長姫を親元へと帰してしまうのでした。
この際、境遇を嘆いた石長姫が、
わが姿を映す鏡を遠くへ放り投げたところ、これが西都市銀鏡(しろみ)付近(米良山中、龍房山)の大木の枝にかかり陽光、月光を浴びて白く輝いていたそうです。
この由縁で、この場所は白見と呼ばれ、後に現在の銀鏡(しろみ)という地名になったと伝えられております。
この鏡を御神体とするのが銀鏡神社。
以上が、神話を交えた、
銀鏡神社の由来です。
■関連外部リンク みやざきの神話と伝承101,ふるさと再発見,宮崎,みやざき,銀鏡の地名伝説
■関連当サイト内リンク 都萬神社(コノハナサクヤヒメを祀る神社) 日向神話神々の系図
- 銀鏡神楽撮影後記 -
銀鏡中学校(現在は、小中一貫校「西都銀上学園」)がちょうど隣にあり、神楽当日グラウンドが臨時駐車場として開放してありました。
車でそこへ向かう途中、学生達とすれ違ったが、こちらが車であるににもかかわらず、皆、大きな声でとても気持ちの
良い挨拶、とてもすがすがしい気持ちになりました。
WebPageを参照すると銀鏡中学校は全学年で16名との事、きっとこの神楽でも、花の舞などで生徒が舞っている事でしょう。
■関連リンク→
ひむか学 感謝の舞
素晴らしい舞の数々に後ろ髪惹かれつつも残念ながら今回は 十七番まで、途中でのお暇でしたが、次回はじっくり ししとぎりも見てみたい。 (追記:その後平成21年に1番を除く全番付を堪能しました。→
銀鏡神楽)
「
銀鏡神楽を見ずして宮崎の神楽を語るなかれ」 と言う言葉があるとか・・・。
銀鏡神楽は伝統を守る銀鏡地区の人々により伝えられ、そして支えられた素晴らしい神楽でした。
今回、フラッシュは使わず殆どの写真は感度を上げて撮影、画質は荒く、そしてノイズがあります。
(デジタルカメラは日進月歩、現在は高感度性能も格段に上がっておりますので、感度はできるだけ上げた方が良いかと・・。)
参考まで 拝観当日、夜の気温はマイナス3度でした。
銀鏡神楽の情報等 (過去の記録 アーカイブ)
平成30年9月15日「銀鏡神楽」大阪・国立文楽劇場で上演。
平成27年5月よりイタリア・ミラノで半年にわたって開かれる「食」をテーマにした国際博覧会(会期半年)に、宮崎県は9月2日から5日までの4日間、県産品を使った料理などを提供するブースを出展。ブース内には舞台を設け、宮崎の郷土芸能も披露。この中で、「
銀鏡神楽」が披露されました。
→
宮崎県ブース動画(前半に少し映像あります。
ページ更新関連
平成23年に撮影した写真をいくつか
ブログ記事に掲載しました。
2番 - 33番まで別ページに写真を掲載しましたので、あわせてご覧ください。
→ 米良の神楽(銀鏡神楽)
国立劇場で銀鏡神楽公演
国立劇場で平成23年6月に銀鏡神楽の公演(二十二番)が行われました。
*西之宮大明神、宿神三宝荒神は門外不出の為、代わりの面を使用との事。
平成23年6月25日(土) 詳細は →
民俗芸能公演「宮崎 銀鏡神楽」
第9回地域伝統芸能まつり(NHKホール)宮崎県代表として銀鏡神楽が出演。
放送日時
平成21年3月8日(日曜日)13時 - 16時30分枠の番組の中で (NHK BS2)
平成21年3月15日(日曜日)15時 - 16時30分枠の番組の中で (NHK 教育テレビ)
付録:銀鏡神社への道案内
東側からのルート
西都市中心部より一つ瀬川沿いの
国道219号線を西米良村方面へ、米良大橋を渡り、銀鏡トンネル前より
県道39号線へ右折、銀鏡川沿いに約8.5Km程走行、銀鏡郵便局手前右側にある「かぐら里商店」(現在は山の駅銀鏡?)前を右折、赤い欄干の銀鏡橋を渡り、道なりに右方向へ原児橋を渡り、数百メートル道なりに進みます。
神社前に駐車場はありあますが、それ程広くないので、一般の方は、西都銀上学園の運動場を使った臨時駐車場を利用した方が良いと思います。
中学校から、神社、神庭までは、歩道があり、歩いて数分です。特設の外灯はありましたが、小さいLEDライトなどを持参しておくと安心です。
宮崎市内から銀鏡神社までは一般道で約2時間。西都市中心部からは約1時間です。
宮崎市 - 西都市は高速道路(東九州道)もあります。
交通規制等確認は →
宮崎県下の道路規制情報 でご確認を。
2番 - 33番まで別ページに写真を掲載しましたので、あわせてご覧ください。→ 米良の神楽(銀鏡神楽)
とにかく寒いです。ホッカイロなど用意、温かくしてお出かけください。
肖像権・プライバシー権等の観点より、「観客の方」については、ボカシを入れました。
写真、文言等において、間違い、不都合等ございましたらメールにてご指摘頂ければ幸いです。
同じ旧東米良地区の尾八重神楽の画像も掲載しておりますのでよろしければどうぞ。。
当サイト内、神楽関連ページ
宮崎県の神楽一覧ページ
【サイト内検索のご案内】
当サイト内には多くの神楽の関連ページ/写真があります。
以下より、当サイト内の検索が出来ます。
画像検索もできますので、写真を探すことも出来ます。
銀鏡神楽(しろみ神楽)-SHIROMIKAGURA-
記紀編さん1300年を記念、「神話のふるさとみやざき」の魅力をお伝えしたく公開しているページです。
このページが、宮崎の再発見、そして宮崎観光、宮崎旅行のきっかけになれば幸いです。
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