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鹿野田神社(かのだ神社)

西都市の位置(アバウト)  Kanoda Shinto Shrine

鹿野田神社(かのだ神社) 
鎮座地
 〒881-0104 西都市大字鹿野田2020
マップファン GPS N=32.4.4.3 E=131.23.36.7(日本測地系)

御祭神

彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)

例祭日 旧暦10月15日
主な祭典 1/19、11/19 白鬚祭  5/15五穀豊穣祈願祭 12/31大祓・焼却祭

鹿野田神社(西都市) 3鹿野田神社御由緒


 鹿野田神社は、古くは「潮妙現大明神(うしおみようげんだいみょうじん)」と称し、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祭神とする。
享保11年(1726)社殿を再興した時の棟札から弘安(1278〜1288)以前より勧請された古社であることが推考されている由緒ある神社です。

古来この地方を支配していた、土持、伊東、島津などの歴代領主の崇敬も極めて篤かった。

明治6年 鹿野田神社と改称、郷社に列せられた。
現在も鹿野田郷鎮守の神として昔に変わらず郷民の崇敬を集めている。

鹿野田神社(かのだ神社)の写真 (画像は1280pixに拡大します)


二の鳥居脇にある御神木の大クスは、推定樹齢300 年、樹高が20m あります。
鹿野田神社(西都市) 1鹿野田神社(西都市) 2
鹿野田神社(西都市) 4鹿野田神社(西都市) 5



「潮満の井戸」/「潮満玉の泉」と呼ばれる塩水が出る井戸が鹿野田神社の境内にあります。

鹿野田神社境内に、「潮満玉の泉」と呼ばれる海水の湧き出る井戸があり、御神水となっています。
この井戸は12Kも離れた日向灘の干満に合わせて水位が上下すると言われています。

鹿野田神社の御祭神、彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)は、海幸山幸の物語の中の山幸彦ですが、兄君火照命(ホデリノミコト)の釣針をなくされ、それを探しに海神綿津見大神(ワタヅミノオオミカミ)のもとへ行き、三年の後なくした釣針のほかに潮満玉(しおみつたま)と潮涸玉(しおひるたま)を授かって帰られました。
この潮満玉・潮涸玉が鹿野田神社の御神体であり、この潮満の泉はその御神徳によるものといわれております。

享保11年(1726)の社殿再興の棟札には、上下万民崇敬の様子を述べると共に、この潮満の泉の功徳をたたえて哀愍六合を覆うと述べております。

井戸の塩水は、飲むと慢性胃腸病、便秘に、浴用としては神経痛、筋肉痛、疲労回復、慢性皮膚病などに効能があると昔から言われています。
平安時代の有名な女流歌人和泉式部は八代(国富町)の法華嶽薬師に参籠した後、帰郷の途中再び病となり鹿野田氷室の里(潮)までたどりつき、この潮満の泉で湯治をと思ったのか、近くの薬師堂に籠り読経三昧の日を送り、竟にこの地で四十三才の生涯を終わったと伝えられています。

「日隠れや氷室の里を眺むれば藻塩の烟りいつも絶やせぬ」

これは和泉式部の歌といわれ、近くに籠った薬師堂跡と式部の墓があり里人によって祀られています。

江戸時代の末には、勤王の志士高山彦九郎が諸国遊説の途この社に参拝し村人と濁酒を汲み交し、また飫肥藩の学者安井息軒が都於郡の史跡巡りをしてここを訪れ、神主の丸山宅に一泊して夜通し神楽を見物し「筋骨のあらぶる神の一さしに天の岩戸は早明けにけり」と詠んだと記されています。

時は流れて今日に至も常に里人の崇敬は篤く、霊験あらたかなるこの潮満の泉の塩水を薬用として飲用する人もあり春秋の大祭には大へんな賑わいを見せています。

(現地案内文を元に記載)

鹿野田神社「潮満の井戸」(西都市) 7
潮満井戸の覆屋

鹿野田神社「潮満の井戸」(西都市) 8
祠 前のガラスのかかった井戸が本来のもの?

鹿野田神社「潮満の井戸」(西都市) 9
現在の飲泉用の汲む井戸



記紀編さん1300年 記念作成ページ


こういった神社・神話ゆかりの地などは、一般的な観光地とは違います。
神話・伝承・神社など、ご興味のある方向きかと思われます。

 宮崎県西都市 鹿野田神社(かのだ神社)


-2013/12-






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