〔江田神社鳥居前にて 〕 世界のほとんどの神様は天地創造(てんちそうぞう)をします。 日本の場合は男女神である伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)が「産む」 ことによって国土(こくど)ができたということになっている。 まず、淡路、四国を産み、 次に隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡を産み、 さらに本州を産んで、 大八島国 (おほやしま)という名ができた。 こうして世界を構成(こうせい)するあらゆる 神を産んだ伊邪那美命は、 最後に火の神である迦具土神 (かぐつちのかみ)を産み、 やけどを負って死んでしまう。 これを嘆いた伊邪那岐命は、 妻を黄泉(よみ)の 国まで追っていくが、そこで汚(けが)れを受け、あわてて逃げ帰って 史上初めて「みそぎ」をする。 みそぎの時に産まれたのが、 高天ヶ原(たかまがはら)の支配者(しはいしゃ)となる太陽の神・天照大御神 (あまてらすおおみかみ)、 それに八岐の大蛇(やまたのおろち)を退治(たいじ)した荒(あら)ぶる神・須佐之 男命(すさのおのみこと)、 夜の世界を治める神である月読命(つくよみのみこと)など 古事記(こじき)のスー パースター的な神々。(尚この時生まれたのは全部で30人くらいだそうです。) その場所が、 今の神主(かんぬし)さんの祓詞に残る 「筑紫(ちくし)の日向(ひゅうが)の橘(たちばな)の 小戸(おど)の阿波岐原(あわきがはら)」 であると古事記は伝える。 筑紫は九州、日向はもちろん宮崎のこと。 橘は通りに名を残し、小戸神社も現存するし、 阿波岐原は シーガイアのある 一ッ葉海岸(ひとつばかいがん)の一角の地名。 そして阿波岐原に、伊邪那岐命、 伊邪那美命を祭る江田神社は鎮座する。 (みそぎ池の案内板等を参考に記載) |